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蔵元紹介
VOL.
20
2009.08.10
エル・セケ

エル・セケ

マイナー産地で見た「アルタディ・マジック!」
100点生産者アルタディが手腕を振るうエル・セケ

今回もナバーラ州アルタスに引き続き、リオハのスーパースター「アルタディ」がスペインの南部、地中海側に面する産地アリカンテで手がけるエル・セケを訪問しました。
アリカンテの海岸付近はヤシの木が立ち並び、まるで南の島の風合い。そんな南国譲著溢れるエリアでエル・セケは生み出されます。
エル・セケの蒲萄畑はアリカンテ地区の西端、ピノソ村郊外にある段々畑に葡萄が栽培されていて、畑のまわりにもヤシの木が立ち並んでいます。
この農園はリオハの生産者アルタディの支配人ホアン・カルロス・ロペスがフミーリャの生産者アガピート・リコの支配人アベシャンと共に1999年に取得し共同経営を行っております。
アガピート・リコのあるフミーリャからエル・セケの畑までは山を越えて15km足らず。畑は主にアガピート・リコが管理を行っており、醸造に関してはアルタディで醸造責任者を務めるフランス人ジャン・フランソワ・ガドゥーが監督を行っているそうです。
更に、40ヘクタールの畑にも2社のこだわりが見受けられます。
その中身とは、葡萄品種は主にアリカンテを代表するモナストレル種(フランスではムールヴェードル)が栽培されておりますが、それ以外にテンプラニーリョとシラーも作付けされております。
テンプラニーリョはアルタディのリオハを象徴する品種。そしてシラーはアガピート・リコのフミーリャを象徴する葡萄品種です。
トップワインのエル・セケにはこの2社を象徴する葡萄品種がブレンドされる事で、独特の個性を持ったワインとなるとの事です。
丘の斜面を掘って造られた熟成庫で試飲をする事になりました。
モナストレル種特有のエキゾチックな香りがグラスから感じられ、テンプラニーリョ種らしい香りの高さとシラー種のスパイシーさが香りに複雑さを与えております。葡萄の凝縮感がありながらもテンプラニーリョ種特有の酸がエレガントに調和したスタイリッシュな味わい。田舎っぽさを全く感じさせないスタイル。
まさにアルタディが魔法を掛けたかのような仕上がりです。
アルタディほどの生産者が手腕を振るえば、畑のポテンシャルさえあれば無名だった産地からでも注目すべきワインを造れるという事を証明する様なワインがこのエル・セケです。

蔵元情報
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代表銘柄
ラデラス・デ・エル・セケ(赤)
ラデラス・デ・エル・セケ(赤)

モナストレル約80%
シラー約10%
カベルネ・ソーヴィニョン約10%
エル・セケのスタンダードアイテム。
白胡椒のニュアンスが微かに感じられる、フレッシュでチャーミングなアロマ。スペインのトップ生産者ならではのバランスの良いフィネスを感じさせます。

エル・セケ(赤)
エル・セケ(赤)

モナストレル約70%
テンプラニーリョ約10%
シラー約10%
カベルネ・ソーヴィニョン約10%
凝縮したフルーツのリッチな香り。タンニン量も豊富。フルーティーでフレッシュな余韻と共に、地中海独特のハーブのニュアンスが感じられます。