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蔵元紹介
VOL.
30
2010.6.10
櫻の郷酒造株式会社

櫻の郷酒造株式会社

進化した焼酎蔵「桜の郷酒造」

 今回訪れたのは九州宮崎県の南部、日南市北郷町。周囲を緑の山々に囲まれた温泉と清流の町です。
街中から山沿いを眺めると、畑の奥になにやら大きな建物が・・・ぽつんと周りに何も無いところに建っています。
 今回訪れる「桜の郷酒造」さんは、そんな所にありました。
近づいてみると、比較的新しげなタンクと、体験型ミニブルワリー「焼酎道場」の看板。 中に入って、早速、担当の杉本さんにお話を伺いました。
『創業は平成6年11月。その製造技術は関連会社の井上酒造のノウハウをいただき、コンピューターによる当時としては最新鋭の設備で、麦焼酎の製造を行っていました』
『この地を選んだ理由は水です。近くの猪八重渓谷より、その伏流水を仕込み水として利用しています。』
『その後、こだわりの焼酎を目指し平成9年3月より甕による長期貯蔵・熟成を初めました。現在(平成22年2月)では、容量500リットルのかめに芋・麦・米焼酎を約5,000個貯蔵しています。日本ではおそらくトップクラスの貯蔵量ではないかと自負しております。』
との自慢話(?)
もちろん、その貯蔵蔵を見せていただきました。小学校の体育館よりもかなり広い倉庫の中には2段詰みで大量の甕が!
甕貯蔵を始めて13年。こんなに「お宝」が出来ていました。
 いったん外に出て、隣接している体験型ミニブルワリー「焼酎道場」を見学。
ここは製造工程がガラス越しに見学でき、希望者は体験(要予約)もできるそうです。ここのコンセプトは「南九州の伝統的産業である本格焼酎の製造技術を継承するために、コンピーターを使わない人の五感による手造りの蔵」。「建物は明治・大正時代の蔵を、地元特産の飫肥杉を使って再現しています」とのお話。
ここでは年間を通して製造していますし、試飲コーナーもあり、売店もあります。
なんにしても、きれいな蔵元さんです。
 人情味豊かな山間の町で最新技術と甕貯蔵そして「焼酎道場」。見るだけでしたが、結構、楽しむことが出来ました。
次回訪れるときには、ちゃんと予約をし、体験をしたいと思いました。

蔵元情報
住所 宮崎県日南市北郷町郷之原甲888番地
電話 0987-55-4134
FAX 0987-55-4283
公式HP http://www.obisugi.co.jp/
E-mail k-sakura@obisugi.co.jp
代表銘柄
こふくろう
無月(芋)25度 720ml

素焼の甕を使い、遠赤外線の作用で焼酎をまろやかに熟成、貯蔵することにより、甘香味にすぐれ、まろやかでなめらかな喉越しの本格焼酎。

珍
赤無月 900ml

新品種の赤芋「ときまさり」を使用。
抜群のまろやかさと軽快な甘味とコクには今迄に味わえなかったものが凝縮しています。

珍
花立の里 720ml

素焼の甕を使い、遠赤外線の作用で焼酎をまろやかに熟成。黒麹特有のとろっとした口当たりと、深い甘味が残る本格焼酎。

珍
蔵の文太(白)720ml

芳醇さの中にスッキリした切れ味の良さとコクが旨く調和しています。

珍
蔵の文太(黒)720ml

強い芳醇な香りとほんのりした甘味、口に含んだ時のトロ味が余韻を残します。